「フレッシュでリードし、デジタルで加速する」と掲げるクローガーのデジタル戦略は、12/2の決算報告によると2年間で売上高103%増加と発表。店舗とデジタルエコシステム全体で最も新鮮な食品を手頃な価格で提供しているのはどういう戦略なのか。
Instacartと連携し「Kroger Delivery Now」を立ち上げ
Instacart(インスタカート)と連携して、「Kroger Delivery Now」を立ち上げ。これは、新鮮な食料品や家庭用品を30分以内に配達する新しいバーチャルな店舗のサービスとしている。いわば、UberやWoltの買い物バージョンのようなもの。インターネットで注文すれば、すぐに玄関先に届けてくれるので、家を一歩も出ることなく、ノーコンタクトで買い物できるため、新型コロナを機に利用者が急増した模様。
約25,000のアイテムがKroger Delivery Nowを通じて入手可能であり、注文は35の州とコロンビア特別区にあるスーパーマーケットの約2,750の店舗を通じて行われるようです。Kroger、Ralphs、Dillons、Smith’s、King Soopers、Fry’s、QFC、City Market、Owen’s、Jay C、Pay Less、Baker’s、Gerbes、Harris Teeter、Pick’n Save、Metro Market、Mariano’s、Fred Meyer、 Food 4 Less and Foods Co.、Krogerの小売ネットワークにより、Kroger DeliveryNowは5,000万世帯に届くとのこと。

年間サブスクリプション「Boost by Kroger Plus」を導入
KrogerPlusロイヤルティプログラムを介してオンライン特典と追加の特典を提供する年間サブスクリプションサービスを導入。顧客に無料配達と追加の燃料ポイントを提供します。

英国オカドと提携した自動倉庫を構築し、米国北東部へ参入
同日配達と翌日配達のデジタル注文を処理するOcadoを利用した自動顧客フルフィルメントセンター(CFC)を構築することにより、北東部でKrogerDeliveryオンライン食料品サービスを提供する予定であるとのことです。

「BedBath&Beyond」とオムニチャネルで協業を発表
家庭用品チェーンのBed Bath&Beyond Inc.から家庭用品、ベビー用品、ウェルネス用品の製品をKroger店内やKroger.comオンラインで提供する予定です。

プライベート広告マーケットプレイス「Kroger Private Marketplace」を立ち上げ
メーカーや広告代理店がKrogerの顧客データを分析し、デジタルコンテンツを通じて、消費者個々の特性に応じた広告配信を行えるようです。
今後、クローガーは2021年度のEPSと同一売上高の予測を引き上げ、デジタル戦略の成果が楽しみです。